寺院約300m
ENGAKU-JI
瑞鹿山 円覚寺
神奈川県 鎌倉市
鎌倉五山第四位。谷戸の奥に茅葺きの書院がたたずみ、やぐらの奥に布袋さまが立つ。
弘安四年(1281年)頃、北条時頼の三男・宗政が没したのち、その妻と一族が宗政の菩提を弔うために建てたのが始まりとされる。開山には南洲宏海を迎え、兀庵普寧と大休正念を加えた三人を開山として名を連ねる形をとった。鎌倉五山の第四位に列し、最盛期には七堂伽藍と十一の塔頭を備えたが、関東大震災でほとんどを失い、現在の建物は多くが震災後の再建である。北鎌倉の谷戸のいちばん奥まったところにあり、参道の石段は鎌倉石が長い年月に丸く磨り減っている。総門をくぐると、下層が鐘楼、上層が花頭窓を並べた珍しい鐘楼門が現れる。本堂の曇華殿には、過去・現在・未来を表す三世仏——阿弥陀・釈迦・弥勒の三体が横に並んで祀られており、鎌倉では珍しい配置として知られる。奥へ進むと岩をくり抜いたやぐらが連なり、その先の洞のなかに鎌倉七福神の布袋尊が立つ。丸いお腹を撫でると元気がもらえると言われ、参拝者に撫でられて石がつやつやと光っている。裏山には竹林と苔むした谷が続き、境内全体が国の史跡に指定されている。
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