神社約5.3km
SARUTAHIKO JINJA
猿田彦神社
三重県 伊勢市
「伊勢へ参らば朝熊を駆けよ、朝熊駆けねば片参り」とうたわれた伊勢神宮の奥の院。仏前に榊を供える珍しい寺で、本堂は重要文化財。
三重県伊勢市朝熊町岳にある臨済宗南禅寺派の寺院。山号は勝峰山、本尊は虚空蔵菩薩で、朝熊山の南峰の東腹にあることから「朝熊山」とも呼ばれる。6世紀半ばに欽明天皇が僧・暁台に命じて明星堂を建てたのが始まりといわれ、天長2年(825年)に空海が真言密教の道場として中興したと伝わる。のちに衰えたが、14世紀末から鎌倉建長寺の東岳文昱が再興し、臨済宗に改められた。伊勢神宮の北東(鬼門)にあることから「伊勢神宮の鬼門を守る寺」として伊勢信仰と結びつき、「伊勢へ参らば朝熊を駆けよ、朝熊駆けねば片参り」とうたわれた。天照大御神の化身と考えられた雨宝童子を祀ることから伊勢神宮の奥の院ともされ、仏事に樒ではなく榊を供える全国でも珍しい寺となった。慶長14年(1609年)に徳川家康の命で池田輝政が再建した本堂(摩尼殿)は、重要文化財。明治の神仏分離でも廃寺を免れた。近くの経ヶ峯からは平安時代末期の経筒が見つかり、出土品は国宝に指定され、境内の宝物館で見ることができる。空海が掘ったと伝わる連間の池には朱塗りの太鼓橋が架かる。周辺には、葬儀の後に朝熊山へ登って奥の院に塔婆を立てる「岳参り」の風習がある。
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