神社約14km
OYAMA JINJA
雄山神社
富山県 立山町
岩そのものに刻まれた巨大な不動明王。滝に打たれる修行の場として、今も参拝者が水を浴びる。
神亀二年(725年)に行基が開いたと伝わる真言密宗の古刹で、本尊は本堂の中の岩壁に直接刻まれた不動明王である。高さ約2.8メートルの磨崖仏で、両脇に二童子、左に阿弥陀如来、右に僧形像を伴う。不動明王と二童子は平安後期の作とされ、国の重要文化財に指定されている。彫られたのは堂の中ではなく、もともと露出していた大きな岩で、あとから建物がその岩を包むように建てられた。堂に入ると、正面に岩肌がそのまま迫ってくる。「大岩さん」の呼び名で親しまれ、越中における不動信仰の中心となってきた。境内の脇を流れる沢には六本の筧(かけひ)から水が落ちる六本滝があり、白衣を着て滝に打たれる水行が今も行われている。夏場は一般の参拝者も体験でき、事前に申し込めば白衣を借りられる。境内から続く十二支の像が並ぶ参道や、三重塔もあわせて見どころになっている。三重塔は明治期の再建で、杉木立のあいだに立つ姿が印象的である。門前には「大岩そうめん」を出す店が数軒並び、参拝のあとに立ち寄る人が多い。剱岳の登山口にあたる上市町の山あいにあり、立山連峰への入口としての性格も持つ。
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