寺院約4.1km
SOGEN-JI
護国山 曹源寺
岡山県 岡山市中区
二月の会陽(えよう)で知られる観音院。深夜の本堂で、数千人の男たちが二本の宝木を奪い合う。
天平勝宝三年(751年)、藤原皆足姫が千手観音を安置したのが始まりと伝わる。のちに安隆上人が堂を整えた際、竜神から授かった犀の角にちなんで「犀戴寺」と号し、承久の乱ののち後鳥羽上皇の祈願によって「西大寺」と改めたという。高野山真言宗の別格本山で、吉井川のほとりに広い境内をかまえる。この寺の名を全国に知らしめているのが、二月の第三土曜の夜に行われる会陽である。五百年以上続く行事で、身を清めた男たちが本堂に集まり、御福窓から投げ入れられる二本の宝木を奪い合う。当たった者はその年の福男とされる。参加者は数千人にのぼり、真冬の夜に湯気が立ちのぼる光景から「日本三大奇祭」のひとつに数えられる。近年は女性の参加する行事も併せて行われるようになった。境内には本堂・仁王門・三重塔・牛玉所殿が並び、本堂は江戸中期の再建。会陽のない時期はひっそりとしており、吉井川の水音が聞こえる静かな寺である。門前の商店街は会陽の日だけ人で埋まる。
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