神社約8.9km
KASHIHARA JINGU
橿原神宮
奈良県 橿原市
東西二基の三重塔が創建当時のまま残る、日本で唯一の寺。中将姫が一夜で織ったと伝わる曼荼羅を祀る。
推古天皇の御代に聖徳太子の弟・麻呂子親王が河内に建てた万法蔵院を、天武天皇の白鳳期に當麻氏がこの地へ移したのが始まりと伝わる。二上山の東麓に伽藍が開け、金堂・講堂・曼荼羅堂(本堂)が並ぶ。特筆されるのは東塔と西塔で、奈良時代から平安初期にかけて建てられた三重塔が両方とも当初のまま残っているのは日本でここだけである。本堂に祀られる本尊は仏像ではなく、四メートル四方の巨大な「當麻曼荼羅」で、極楽浄土の様子を織り表したもの。伝説では、天平宝字七年(763年)に中将姫が蓮の糸を集めて染め、一夜のうちに織り上げたと語られてきた(現在祀られているのは室町期の写しで、天平の原本は別に保存されている)。毎年五月十四日の練供養会式では、二十五菩薩の面をつけた人々が娑婆堂から曼荼羅堂へ渡る来迎の姿を再現し、中将姫が極楽へ迎えられる場面を演じる。境内には中之坊・奥院・西南院などの塔頭があり、それぞれに庭園と牡丹の名園を持つ。真言宗と浄土宗が同居する珍しい形で、今も両宗が並んで護持している。
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