神社約900m
YUSHIMA TENJIN
湯島天満宮
東京都 文京区
上野公園の杜に鎮まる金色の社殿。上野戦争も震災も空襲もくぐり抜け、江戸初期の金箔と彫刻がそのまま残る。
元和二年(1616年)、危篤の徳川家康が藤堂高虎と天海僧正を枕元に呼び「三人一処に末永く魂鎮まるところを造ってほしい」と遺言したことを受け、寛永四年(1627年)に高虎の上野の敷地内へ東照社として創建された。慶安四年(1651年)に三代将軍・徳川家光が現在の絢爛な社殿へ造り替え、金箔をふんだんに用いた本殿・幣殿・拝殿は「金色殿」と呼ばれている。上野戦争、関東大震災、東京大空襲のいずれをも免れて江戸初期の姿をとどめており、社殿と唐門、透塀はいずれも国の重要文化財に指定されている。唐門の左右には左甚五郎作と伝わる昇り龍・降り龍の彫刻があり、頭を垂れている降り龍のほうが実は偉いのだという言い伝えが残る。参道には諸大名が奉納した二百基あまりの石灯籠が並び、なかでも酒井忠勝が奉納した高さ六メートルを超える「お化け灯籠」が名高い。境内のぼたん苑では冬ぼたんと春のぼたん祭が開かれ、藁囲いのなかに咲く花が上野の風物詩となっている。
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