神社約150m
ITSUKUSHIMA
厳島神社
広島県 廿日市市
厳島神社のすぐ隣に建つ古刹。神仏分離で社から遷された弁財天を、今も静かに守り伝える。
建仁年間(1201〜1204年)に僧・了海が再興したと伝わる高野山真言宗の寺院で、明治の神仏分離令までは厳島神社の修理造営を担う別当寺として、島の信仰と経営の中枢にあった。本尊は薬師如来だが、広く知られているのは神仏分離により厳島神社の本地堂から遷された厳島弁財天で、秘仏のため開帳は毎年六月十七日の大祭に限られ、この日は島全体がにぎわう。ほかにも五重塔から移された釈迦如来坐像など、明治の混乱期に厳島神社から移された仏像を多数安置しており、神仏習合時代の宮島の姿を今に伝える貴重な存在となっている。本堂前には伊藤博文が植えたと伝わる「九本松」が枝を広げ、一本の根元から九本の幹が伸びる独特の姿が参拝者の目を引く。厳島神社の出口からすぐという立地のため、宮島参拝の締めくくりに立ち寄る人が多い。
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