寺院約1.0km
ANRAKU-JI
崇福山 安楽寺
長野県 上田市
本堂が北を向く全国でも珍しい観音堂。南向きの善光寺と向かい合い、両方参って「両参り」となる。
寺の本堂はふつう南か東を向くが、この観音堂は北向き——全国でもきわめて珍しい構えで、その名もそのまま北向観音と呼ばれる。北を向いているのには意味があり、はるか北の善光寺(南向き)と向かい合う形になっている。古くから「善光寺だけでは片参り」といわれ、来世の御利益を願う善光寺と、現世の御利益を願う北向観音の両方をお参りしてはじめて願いが片手落ちにならない、とされてきた。天長2年(825)、慈覚大師円仁による開創と伝わる天台宗の霊場で、別所温泉の温泉街の中心に石段の参道が続く。境内の「愛染カツラ」は縁結びの霊木として知られ、映画『愛染かつら』の題名の由来にもなった。温泉と両参り——信州の湯治文化とともに生きてきたお堂である。
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