寺院約23km
MOTOZENKOJI
定額山 元善光寺
長野県 飯田市
「霊犬早太郎」の伝説が生きる天台の古刹。参道の石垣にはヒカリゴケが光り、しだれ桜の名所でもある。
この寺のいちばんの有名人は、一匹の山犬である。その名は早太郎。昔、遠州見付(静岡県磐田市)では毎年、若い娘を人身御供に差し出す悲しい習わしがあった。正体は年老いた怪物で、「信州の早太郎おるまいな」とつぶやくのを旅の僧が聞きつけ、光前寺で飼われていた山犬・早太郎を借り受ける。早太郎は一晩の死闘の末に怪物を退治し、傷だらけの体で光前寺まで走り帰り、和尚に一声吠えて息絶えたと伝わる。境内には早太郎の墓が立ち、磐田市の見付天神とは今も「早太郎」を縁に交流が続く。お守りも犬の姿で、安産・厄除けの信仰を集める。貞観2年(860)開創と伝わる天台宗の古刹で、杉並木の参道の石垣には初夏、ヒカリゴケがエメラルド色にほのかに光る。三重塔としだれ桜も見事で、春の境内は淡い桜色に包まれる。
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