神社約8.3km
NISHINA SHINMEIGU
仁科神明宮
長野県 大町市
鳥居と社殿のとなりに、観音堂と三重塔が並んで立っている。廃仏毀釈をくぐり抜けた、神仏習合の姿がそのまま残る神社。
大町の市街地に鎮座する古社。垂仁天皇の時代、この地を治めた仁科王が水の神である伊奘冉尊を祀ったのが始まりと伝わり、鎌倉時代に領主・仁科盛遠が熊野那智大社の第五殿に祀られる若一王子を勧請して、仁科荘の鎮守とした。この神社の一番の見どころは、境内の姿そのものにある。鳥居と社殿という神社の要素と、観音堂・三重塔という寺院の要素が、ひとつの境内に並んで立っている。明治の神仏分離のとき、松本藩による廃仏毀釈の動きに対して、当時の人々が建物と建物の間に小さな土手を築き「神社と寺は別のものだ」と言い訳して守り抜いた、という話が伝わっている。弘治2年(1556年)造営の本殿は国の重要文化財、宝永3年(1706年)建立の茅葺の観音堂は長野県宝。観音堂の天井には墨絵の竜が描かれ、内陣の格天井には極彩色の花鳥が残る。
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