寺院約3.9km
YAKUSHI-JI
薬師寺
奈良県 奈良市
奈良市西部の富雄川沿いにある霊山寺真言宗の大本山。兵火に遭わず、鎌倉時代の国宝の本堂や三重塔が残る一方、世界のバラを集めた「ばら庭園」でも知られる。
奈良市中町、市の西郊を流れる富雄川沿いにある霊山寺真言宗の大本山で、本尊は薬師如来。山号は登美山または鼻高山。開山は行基と菩提僊那とされる。伝承では、小野妹子の子・小野富人がこの地に閑居して薬師三尊を祀り、薬草を育てて薬湯を設けたことから「鼻高仙人」と呼ばれた。神亀5年(728年)、病に苦しむ聖武天皇の皇女・阿倍内親王(のちの孝謙天皇)のために行基が祈願して病が治り、天平6年(734年)に聖武天皇の命で大堂が建てられた。2年後に来日したインド僧・菩提僊那が、地勢が故郷の霊鷲山に似ていることから霊山寺と名付けたという。ただし開創の事情は正史には見えない。兵火に遭わなかったため古い建物や仏像がよく残り、弘安6年(1283年)建立の本堂は鎌倉時代の和様仏堂を代表する国宝で、厨子の中に秘仏の薬師三尊像(重要文化財)を安置する。三重塔も鎌倉時代の重要文化財。境内の入口には門ではなく朱塗りの鳥居が立つ。これは昭和期以降に信仰の中心となった大辯才天堂への入口を示すもので、境内には黄金殿やばら庭園、薬師湯などもある。
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