寺院約2.7km
SENGAKU-JI
萬松山 泉岳寺
東京都 港区
目黒不動尊の名で親しまれる不動霊場。江戸の五色不動のうち「目黒」にあたる。
寺伝によれば大同三年(808年)、十五歳の円仁(のちの慈覚大師)が比叡山に向かう途中この地に立ち寄り、夢に現れた神人の姿を刻んで本尊としたのが始まりとされる。江戸三大不動のひとつに数えられる。江戸時代、三代将軍徳川家光が鷹狩りの折に立ち寄って堂宇を整え、五十三棟に及ぶ伽藍が建てられた。江戸の周囲に目黒・目白・目赤・目青・目黄の五つの不動を配して江戸を守らせたという「五色不動」の伝承があり、その筆頭が当寺である。門前は江戸有数の行楽地として賑わい、境内では富くじが興行された。落語「目黒のさんま」の舞台としても知られ、参詣と行楽が一体になった土地柄が今も残る。男坂の石段を上がると大本堂が建ち、その裏手には銅造の大日如来坐像が坐す。境内の独鈷の滝は、円仁が独鈷を投げたところ泉が湧いたという伝承を持ち、今も涸れることなく水が落ちている。滝の前の水掛不動明王に水をかけて願を掛けるのが習わしで、像は水と苔で青く覆われている。境内には、サツマイモの栽培を広めて飢饉から人々を救った蘭学者・青木昆陽の墓があり、国の史跡に指定されている。
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