寺院約5.5km
YAKURIJI
五剣山 八栗寺
香川県 高松市
四国八十八ヶ所の第八十六番。海女が竜宮から宝珠を取り返したという「玉取り伝説」が伝わる。
推古天皇三十三年(625年)、志度の浦に流れ着いた霊木を、海女の凡薗子が観音像に彫って安置したのが始まりと伝わる。四国八十八ヶ所霊場の第八十六番札所で、結願の大窪寺へ向かう道筋にあたる。この寺を有名にしているのが「海女の玉取り伝説」である。藤原不比等が唐から贈られた宝珠を、志度の沖で竜宮に奪われた。不比等は身分を隠してこの地に住み、土地の海女と契りを結んで子をもうける。海女は我が子の将来を約束させたうえで海に潜り、命と引き換えに宝珠を取り返した——という筋で、能「海人」の題材にもなった。その子・房前が母の菩提を弔うために堂宇を建てたと伝わり、境内には海女の墓と伝えられる五輪塔が並ぶ。仁王門と本堂はいずれも寛文十年(1670年)ごろに松平頼重が寄進したもので、国の重要文化財。門をくぐると鬱蒼とした木立のなかに諸堂が点在し、昭和五十年(1975年)に建てられた五重塔が朱色にそびえる。
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