神社約17km
SAKURAYAMA JINJA
櫻山神社
岩手県 盛岡市
源頼義が伏見稲荷から勧請したと伝わる稲荷社。南部藩主が造らせた参道「志和稲荷街道」が延び、樹齢千年を超える神木「稲荷山大杉」がそびえる。
岩手県紫波郡紫波町升沢の西部山麓、滝名川の左岸に鎮座する神社で、旧社格は県社、現在は神社本庁の別表神社。地元では日本三大稲荷や日本五大稲荷の一つとされることもある。宇迦之御魂大神(稲荷大神)・猿田彦大神・大宮能売大神を祀り、江戸時代には十一面観音を本地仏としていた。天喜5年(1057年)、前九年の役で陣ヶ岡に布陣した源頼義が戦勝を祈願し、京の伏見稲荷から分霊を勧請したのが始まりと伝わる。ほかに大同年間の創建説や、建武2年(1335年)に斯波家長が勧請したとする説もある。室町時代には斯波氏の崇敬を受け、天正16年(1588年)には斯波詮直が社殿を造営したが、同年に詮直が南部信直に逐われると、以後は南部氏が崇敬した。南部氏は社領を重ねて寄進し、藩主の参拝や代参も多く、祈願所的な性格を持っていた。天保5年(1834年)には藩主南部利済が、盛岡から当社へ至る約15kmの参道「志和稲荷街道」を造成している。明治初年まで修験道寺院の成就院が別当を務めた。大正7年(1918年)に県社、昭和32年(1957年)に別表神社となった。境内には樹齢千年を超える神木「稲荷山大杉」があり、長寿を願って杉の根元から白狐の毛を探す風習が残る。近くには志和古稲荷神社も鎮座する。
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