寺院約250m
CHION-IN
華頂山 知恩院
京都府 京都市
天台宗三門跡のひとつ。門前の巨大なクスノキと、青不動の名で知られる国宝の仏画を伝える。
もとは比叡山東塔の南谷にあった坊のひとつ「青蓮坊」で、久安六年(1150年)頃、鳥羽法皇の帰依を受けた行玄が京都のこの地に里坊を構えたのが始まりとされる。以後、皇族や摂関家の子弟が代々門主を務める門跡寺院となり、三千院・妙法院とあわせて天台三門跡に数えられる。江戸中期に内裏が焼けた際には、後桜町上皇の仮御所となったため「粟田御所」とも呼ばれる。門前の四本のクスノキは親鸞が植えたとの伝承を持つ巨木で、樹齢はおよそ八百年、京都市の天然記念物に指定されている。境内で最も名高いのは、国宝の絹本著色不動明王二童子像、通称「青不動」である。平安時代の作で、日本三不動のひとつに数えられ、燃えるような火焰を背に、青黒い身色の不動明王が坐す。現在は東山山頂の将軍塚青龍殿に奉安され、青蓮院の本堂には精巧な複製が祀られている。建物は江戸期の再建で、華頂殿の襖には蓮を描いた現代の障壁画がはめられ、そこから相阿弥作と伝わる池泉回遊式庭園を望む。小堀遠州作と伝わる霧島の庭は、四月下旬にキリシマツツジが真紅に染まる。春と秋には夜間拝観が行われ、庭に青いライトが灯される。
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