寺院約700m
SHIN-YAKUSHI-JI
新薬師寺
奈良県 奈良市
高円山の山麓から奈良盆地を一望できる寺。奈良三名椿の一つ「五色椿」や「萩の階段」、閻魔王像など鎌倉時代の仏像で知られる。
奈良市白毫寺町、春日山の南に連なる高円山の山麓にある真言律宗の寺院で、本尊は阿弥陀如来。境内から奈良盆地を一望できる景勝地に建つ。寺号の「白毫」は、仏の眉間にある白い巻毛のこと。草創ははっきりしないが、この地には奈良時代の和銅年間(708〜715年)に志貴皇子の山荘があったと伝わり、境内には「高円の野辺の秋萩」で始まる万葉歌碑が立つ。空海の師である勤操が高円山麓に建てた岩淵寺の子院だったともいう。鎌倉時代に西大寺の叡尊が再興し、弘長2年(1262年)に一切経を納める経蔵が建てられて「一切経寺」とも呼ばれた。明応6年(1497年)と永正17年(1520年)の兵火で本堂や閻魔堂、多宝塔などを失い、江戸時代の寛永年間に興福寺の学僧・空慶が復興した。本尊の阿弥陀如来坐像、閻魔王坐像、運慶の孫・康円が正元元年(1259年)に造った太山王坐像など、鎌倉時代を中心とする仏像が重要文化財として残る。東大寺開山堂の糊こぼし、伝香寺の散り椿とともに「奈良三名椿」に数えられる五色椿は、奈良県の天然記念物。境内には「萩の階段」と呼ばれる石段もある。
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