神社約2.4km
NISHINOMIYA JINJA
西宮神社
兵庫県 西宮市
摂津国一之宮。六甲の山裾に自生するコバノミツバツツジが、四月に社叢を淡い紫に染める。
日本書紀に、神功皇后が三韓征討からの帰途、天照大御神の荒御魂を「廣田国」に祀るよう託宣を受けて創建したと記されている。二十二社の一つに数えられ、明治には官幣大社に列した摂津国の名社である。祀られるのは天照大御神の荒御魂——和御魂に対して、進み出て事を成す激しい働きを表す御魂で、そのため古くから勝運の神として信仰されてきた。西宮という地名も、京都から見て西にあるこの社を「西の宮」と呼んだことに由来するという説がある。近代以降は、阪神甲子園球場を本拠とするプロ野球チームが毎年必勝祈願に訪れることで広く知られるようになった。社殿は戦後の再建で、石段の上に緑青色の屋根の拝殿が構え、左右に脇殿が並ぶ。境内から続く斜面には約二万株のコバノミツバツツジが自生し、兵庫県の天然記念物に指定されている。四月中旬から下旬にかけて淡い紫紅色の花が一斉に開き、六甲の山を背にした社叢が色づく。ツツジの時期以外は参拝者も少なく、都市近郊とは思えない静けさが残る。
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